
父の益荒男が、母の手弱女に着性して私が出来て。
父の何万ともいう益荒男の内の一つが母の手弱女に辿り着いた。
此は運命なんだと思う。
この世に生を受けた。
父母の愛の結晶。尊き生命。
だから。
其れを無駄になぞ仕手は為らない。
生きろ。生きろ。生きろ。
そう己に言い聞かせて居る。
正に呪文だ。
生きていく事が辛くなっても、呪文を反芻する。
でも矢張り。
呪文の効力より己の負が強い時もあって。
そんな時は、一切周りを受け入れられず。
自傷行為に更けるのである。
つまりは。
呪文は我慢で在って。
自己を押さえ付ける掛け金で在って。
でも既に咎人の証しを腕に刻んだ私は。
其れを見る度に心底悔いて。
裏腹に。
もっと白い痕を残して殺りたい、等と思って仕舞う。
幾ら愛の結晶と言っても、生まれてからは私は私。
親を悲しませたくは無い。
でも行為は止められず。
止められない此の行為の代わりの吐け口は、何処に出したら良いやら。
だから今日は酒を飲んでみた。
でも。全く効果は見られず。
酒はヒャクヤクノチョウ(字不明)。とは言えず。
前回落ちた時に飲んだら、具合良くなったから。今度も良いかな何て思ったんだけれどね。
あーあ。
風呂入って切ろうと思ったけど。
今、父が帰って来て。
優しい事言われちゃったから、どう仕様も無いよ。
ぐずぐずに泣いたし。
「休憩中だから良いんだ」
だなんて。
反則だよ。
焦ってる身にそんな事言っちゃサ。
一体幾つに成ったら独り立ち出来るの?





